珍色の正絹紬地のアンサンブルです。 ネットの「伝統色のいろは」と照らし合わせて見ますと、わずかに赤みを帯びた濃い茶色の羊羹（ようかん）色に似た色目の生地のアンサンブルです。 赤レンガのような赤みのくすんだ赤煉瓦色（れんがいろ）と黒い糸の平織で織られ、黒い糸と煉瓦色の糸が合まじりあって羊羹色を構成しているように思います。 しっかりした糸を使用しているようで、紬としては、少し固めの風合いのアンサンブルに仕上がり、ザックリとお召しいただけるのではないかと思います。 絹の紬のアンサンブルで紬糸の節（ネップ）がヨコ糸に多く織り込まれています。 写真8,9枚目はUSBマイクロスコープ・デジタル顕微鏡を使用した紬糸の写真です。　　　 　　 多分、西陣の紬だと思いますが、紬の産地は多く推測です。 紬糸は真綿から糸を引き出しながら指先で左右によりをかけて、糸にしたものです。 着物裏地は綿のカネキンで赤みを差した焦げ茶色を使用しています。 羽織裏はだるまを描いた正絹の羽二重友禅です。 寸法（単位㎝） 身丈（背）140　裄69　袖巾35　袖丈49　後巾30,5　前巾27 羽織丈90　裄69　 仕付け糸付きのアンサンブルでシミ汚れはないようです。 シミ汚れ等は出来る限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。ご理解のほどお願いいたします。 デジカメの画像です。モニターによって色の違いが出ることがありますので、ご了承ください。 羽織紐は直付けです。 ネクタイを占めるように、結んでいただきますと格好良いものですよ。 撮影に使用しました角帯代用と長襦袢の伊達締め代用マジックベルトは今回の出品物ではありません。 写真19，20枚目の長襦袢は次回、31で出品する積りです。